子どもの成長をもっとサポート!発達でこぼこさんに寄り添う育児法とヒント

発達サポート

鍼灸マッサージ師、保育士、臨床発達心理士
ははとこ治療院 まきたです。

子どもの”できない”に悩んでいるお母さんは
多いのではないでしょうか?

まきた

というのも、私自身、我が子にもそんな風に思っていたことがあります。

例えば幼稚園で
「なんでうちの子は列に並べないんだろう・・・」などと
悩んでいた時期がありました。

ママ友同士でも
「いや、うちも~」とか
「いやいや、そのうちできるようになるよ」
「自由人!将来楽しみね」
などと
おしゃべりしていた日々が懐かしいです。

この記事では

・どうしてできないのか?
・できない時のママの対応あるある
・キーワードは「発達の最近接領域」
・具体的なサポート例

をまとめていきたいと思います。

どうしてできないの?

どもが新しいことに挑戦する時、
なかなかうまくできないことがありますよね。
これは、子どもがそのスキルをまだ完全に習得していないからです。
子どもが「できない」と感じる瞬間は、
発達の途中であり、成長の一部なんです。

子どもたちは、少しずつ力をつけていく過程で、
何度もつまずくことがあります。
特に、苦手な分野では失敗が続くと、
自信をなくしてしまうこともあります。

この「できない」という感覚の背景には、
脳の発達段階や個々の能力の違いが影響しています。
一人ひとりの成長スピードは個人差があります。

特に苦手、得意のばらつきが大きい
「発達でこぼこ」さんの場合、
保護者の方は心配してしまうことも多いですよね。

 

 「発達でこぼこ」とは?

「発達でこぼこ」とは、
子どもの成長が一部分では早いけど、
他の部分ではゆっくり進むことを指します。

例えば、言葉を覚えるのは得意でも、
運動がちょっと苦手だったり、
逆に走ったり飛んだりは上手だけど、
お友だちとの関わりが難しかったりする場合があります。

まきた

私もまさに発達でこぼこさんです。
お裁縫や絵を描くこと
美しい字でお手紙を書くなど
全然ダメな不器用さん。

学生時代、女子グループでもなんとなく浮く

でも、PCがあれば、見やすい文章や
書類も作成できるし、
画像も貼り付けできる。
文明の利器はすばらしい!

そして「なんかちょっと変わった人」
なのが逆に長所なのだと
勝手に思っています(笑)

発達でこぼこ

これは、誰でも個性があるのと同じように、
子どもたち一人ひとりの発達にも違いがあるということです。

時には
自閉症スペクトラムやADHDといった
特徴が関係することもありますが、
「でこぼこ」は誰にでも起こり得るものなんです。

子どもが「できない」ときの対応あるある

特に他の子ができているのを見ると、
不安になってしまうこともあるかもしれません。
つい、「どうしてうちの子はこれができないの?」と
焦ってしまうのは、お母さんなら誰でも経験することです。

こんな時、お母さんの
「あるある対応」にはいくつかのパターンがあります。

例えば・・・

  • 何度も教えたのにできないとイライラしてしまう
    子どもが同じミスを繰り返すと、
    つい声を荒げてしまうことも。
    けれども、子どもは自分のペースで学んでいるんです。
    繰り返しの練習の中で「できた」ということが増えていきます。

    お母さんのイライラが伝わると、
    間違うのが怖くなり、
    挑戦する意欲がなくなります。

  • つい手を出してしまう
    子どもが苦戦していると、
    ママがやってしまいたくなることも。
    でも、手を出しすぎると、
    自分で考える力が育ちにくくなることもあります。
  • できる子と比べてしまう

    他の子どもと比べて、
    「なんでうちの子はできないの?」と感じることも。

    「●●ちゃんはもうできるんだよ」
    と声をかけて、ライバル心から意欲につなげていく。
    お母さん側からしたらそんな意図もあるかもしれません。


    しかし「くやしい」という気持ちは、
    本人が違いに気づいて生まれるもの。

    また、成長には個人差があります。
    個人差はその子の個性であるのに、
    できる→〇、できない→×
    という意識から
    例えば自分ができて、他の子ができない時に
    お子さん自体が他の子を
    「あの子はダメな子」と思ってしまう危険性もあります。

     

     

やるき

キーワードは「発達の最近接領域」

 

ここで大切なのが、
「発達の最近接領域(ZPD)」という考え方です。
発達の最近接領域(ZPD: Zone of Proximal Development)は、
ロシアの心理学者レフ・ヴィゴツキーによって提唱された概念です。
この理論は、子どもが自力でできることと、
大人や他者の助けを借りればできることの間に存在する「発達の可能性の領域」を指します。

ZPDは教育の場で非常に重要視されており、
教師や保護者が適切なサポートを提供することで、
子どもの潜在能力を引き出すことができるとされています。


子どもが一人ではまだできないけれど、
少しの助けがあればできる範囲のことを指します。
親がやってあげるのではなく、
「あと少し」のサポートをしてあげることがポイントです。

たとえば、子どもがパズルに挑戦しているとき、
すべてをやってしまうのではなく、
ほんの少しヒントを出すだけで、
子ども自身が答えにたどり着くことができます。

このようなプロセスが、
子どもに「やればできる」の自信をつけつつ、
達成したいことへ
「どうしたらできるのか」に対し、
自分で考えたり体験したりすることで
子どもの成長を促す大切なステップになります。

具体的なサポート例 

 では、具体的にどうサポートすればいいのでしょうか?
ZPDに基づいたサポートは、
難しすぎず、簡単すぎない
「ちょうどいい挑戦」を与えることです。
例えば…

 少しのヒントを与える
たとえば、積み木の塔を作る時、
最初の2つの積み方を見せてあげて、
そのあとは子どもが自分で考えられるようにする。

声かけで応援する
できない時に、
「できないね」と否定的に言うのではなく、
「ここまでできたね!あとちょっとだよ」
とポジティブに声をかける。

お手本を見せてから試させる
例えば、靴ひもを結ぶ時、
お手本を一度ゆっくり見せてから、
子どもが自分でやるのを見守る。

選択肢を与える
子どもが選べるような環境をつくり、
どちらか一方を選んで行動できるようにする。
自分で選ぶことで、自信がつきます。

 

子育て中、イライラ 疲れがたまったら

 子育ては楽しいこともたくさんあるし、
子どももかわいい。

だけれども、他の子と比べてしまうこともあるし、
イライラもするし、
悩みもする。
お子さんが小さいうちは、
体力的にも負担が大きいですよね。

また子育ては長い道のりです。
お母さんがその道のりで倒れては大変。
どうかご自身のケアをして下さいね。

ははとこ治療院では
お母さん、お子さんのケアを同時にすることができます。

子育てのお悩み。。。
私自身、決して見本となる母ではありませんが(汗)

さまざまなお子さんを見てきた経験や
発達心理学観点の部分を含め
一緒にお話できればと思います。


 

小児はり