子どものギャン泣きで育つ能力シリーズ③「表現力」

ママのお悩み、ギャン泣きシリーズ3回目です。
ちょうどこのシリーズを書き始めたのがゴールデンウイーク。
たくさんのギャン泣きを拝見することができました。
「ギャン泣き」ひとつとってもいろんなパターンがあり、
子どもの泣きっぷりのよさとか、
ママの素敵な対応とか、
関心しきりのワタクシです。
渦中の親子さん、ごめんなさい!
ほっこりしつつ、応援しているものがここにおります。

ギャン泣き、あの手この手をためしてみています
ギャン泣きを止める方法、ではなく
ギャン泣きをきっかけに育つ能力があること。
よし、こうなったらギャン泣きを利用しようというシリーズを記事にしています。
ギャン泣きで育つこころや能力は
- 信頼感
- 分析力
- 表現力
- 問題解決力
などなど…。
前回の第二回は信頼感
子どものギャン泣きで育つ能力シリーズ②「分析力」
今回は「表現力」についてお話したいと思います。
ギャン泣きは表現の一つ
ギャン泣きをするということはお子さんは不満があるということ。
この気持ちや状況をどうにかして欲しいという気持ちの表現が
「ギャン泣き」となるわです。
「ママ~抱っこして!」
「これ買って!」
「帰りたくない!」
「〇〇くんが叩いた!」
しっかり言葉で表現するギャン泣きの効果。
ママに具体的に助けを求めることができますね。
あわせて自分の感情がどんな理由で悲しいのか怒っているのか、
実際にどうしたいのか。
泣きながら自分で再確認できます。
怒りや悲しみを表現しないとどうなる?
不満があったとしても、なんとなくムッとして黙っていたら
ママに気づかれない可能性もあり。
「あ、なんか疲れたのかな」なんて感じで
あえてそっとしておく意味で放っておかれるかも。
また、不満を持ってる本人も
なんだか気持ちをわかってもらえない悲しさとか、
放っておかれるさみしさとか。
諦めに似たような気持になると、ますます自分の気持ちの表現をしなくなる。
性格なのでしょうが、なかなか感情表現をしないお子さんの場合、
辛さをかかえてしまっているのに親が気づけないこともある。
そればかりか本人自体
「なんだかモヤモヤするけど、私ってどんな気持ち?」
と自分の気持ちの分析をすることや、
怒りや悲しみといったマイナスイメージの感情を押さえがちになることも。
まずは表出することからはじまる
表現といっても「ギャン泣き」は困るし、恥ずかしい。
そうですよね、周りの視線も気になる。
- 泣くとしても、もっと小さな声で泣いてほしい
- 少しは嫌なことも我慢してほしい
- この程度のことで泣く理由がわからない
でも、安心してくださいね。
たいていはギャン泣きは成長とともに減っていきます。
特に、外では。
少しぐらいのことでで泣いたりせず我慢してほしい。

ギャン泣きを静止するということではなく、
違った表現をできるように少しずつ練習していくのです。
- 泣き声のボリュームを下げる
- 泣く時間を短くする
- 大声を出してよい場所と静かにしたい場所
- 泣いてもいいけど、ママを叩かない
- 道に寝転がらない
- 気持ちや要求は言葉で表現する
小さなステップを少しずつクリアしていくのです。
前回より上手にできた、
例えばいつもママを叩くのにそれがなかったら
ほめてあげて下さいね。
抱え込んでしまうタイプは引き出してあげよう
あまり手のかからない子、おとなしい子。
実は心の中はざわざわしているかも。
優しくてしっかりさんほど、
周りの状況やママの気持ちを先回りしてしまい、
自分の「イヤ」を表現できないことがあります。
本当はおやつを買いたかった?
妹のために我慢している?
涙や怒りを抑えている?
ついつい、手のかかるギャン泣きちゃんばかり目がいってしまうことが多いです。
ききわけのいいお子さんの欲求に注目してみましょう。

「もしかして〇〇がよかったかな?」
「お兄ちゃんでも、甘えていいんだよ!」
「泣きたかったら泣いても大丈夫」
声をかけて気持ちを表現することが悪い事ではないと伝えて下さい。
上手な表現が問題解決につながる
今回はギャン泣きで育つ「表現力」について書いてみました。
楽しい事うれしいことのプラスイメージの事柄は
比較的表現しやすいですね。
逆に怒りや悲しみ、不満などは表現するのが難しいものです。
何に怒っているのか、何をしてほしいのか、
上手に表現できれば
困った問題を解決する力にもなります。
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